前田健太(まえだけんた)選手 - イトースポーツプロジェクト:インタビュー -
── 海外に移籍され、1年目で見事に16勝を上げられましたが、この数字はご自身でも満足のいく結果だったのではないでしょうか。
前田 - そうですね。海外で挑戦してみたいという大きな夢が叶った年なので、まずはマウンドに立てたことが嬉しかったです。そして実際に投げてみて、正直言って選手のレベルの高さには驚かされました。これからいろいろと修正しなければいけないところがたくさん見えた年でもありました。でも、一年を通して考えると良かったかなと思います。ローテーションを守れたことに関しても満足していますし、初先発で勝利することもでき、またその試合でホームランも打つことができて、みんなに名前を覚えてもらうきっかけにもなりましたし、いいデビュー戦になったと思います(笑)。── チーム内でただ一人ローテーションを守り通したと言われていますが。
前田 - 正直なところあまり苦労はしなかったですね。移籍1年目ということでチームにはいろいろと配慮してもらいましたし、たとえばイニング数もそんなに投げていません。本当の真価が問われるのは2年目からだと思っています。これからは僕のピッチングも研究されるでしょうし、2年目以降、課題を克服して成長しないといけないと思っています。── 海外では、野球をする環境が大きく変わったと思いますが、言葉や食事など苦労されたことはありますか。
前田 - やはり英語をもっとマスターしたいですね(笑)。チームメートとの信頼関係を築く上でコミュニケーションは必要ですから。食事に関しては家族が栄養バランスを考えてくれていますので問題はありません。移動時間に関しても、長くて大変じゃないかと聞かれることがありますが、僕は移動が嫌いではないので、全然苦にはならないです。広島時代からよく新幹線に乗って4時間くらい移動していましたから(笑)。それよりも、やはり野球のレベルの高さを感じた一年でしたね。とにかく打者のバッティングのレベルが高いので打たれないようにするのが大変でした。向こうの選手はパワーがありますから、失投するとホームランを打たれると思って間違いありません。ヒットだったらラッキーな世界です。僕の防御率を単純に見ても、日本にいるときから1点以上あがっていますから。2年目にいい結果を出すためには、打者一人ひとりをしっ
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